ベーチェット病 + IgA腎症を抱える男の明るい闘病記

ベーチェットの星になる

43.激痛、腎生検直後の絶対安静


2017.02.21

 

腎臓の細胞を採取した後は、先生が15分ほど圧迫止血をしてくれる。

 

大の大人が全力で背中を抑えるもんだから、ちょっと苦しい。

 

この苦しさで気持ち悪くなる人もいるらしい

 

何度も「気持ち悪くないですか?」

 

と聞かれたが、幸い気持ち悪くはならなかった。

 

15分の圧迫止血が終わると、そのまま寝ていたストレッチャーごと病室へと運ばれる。

 

大人が4、5人で僕をベッドに仰向けの状態で寝かせてくれる。

 

この間、自分で動いちゃダメ

 

全てを委ねる必要がある。

 

なぜなら、絶対安静はもう始まっているのだから。

 

 

 

激痛!絶対安静

 

先に言っておこう、この絶対安静6時間は激痛との戦いだった。

 

仰向けに寝かせられた後、背中にアイスノン(氷枕みたいなやつ)を挟まれる。

 

要は、自分の体重とアイスノンによって腎臓を背中から圧迫止血するというもの。

 

その圧迫止血に6時間を要する

 

事前の調べでは背中に挟むのはアイスノンだったり砂袋だったりするらしい。

 

僕の場合はアイスノンだった。

 

このアイスノンが時間と共に体に刺さってくるような痛みを発する。

 

開始直後は特別な痛みはないので、「寝れるかな?」なんて思っていたが、1時間、2時間と経つにつれてアイスノンが徐々に体に刺さり出す。

 

元々腰痛持ちだった僕は、その痛みも加わり、3時間過ぎたあたりから激痛となった。

 

何度もナースコールで呼び出して

 

「腰が痛いです。アイスノンをずらして下さい」

 

と涙目で訴えるも、

 

「ダメです。耐えて下さい」

 

と看護婦さん。

 

アイスノンと自分の体重が圧迫止血の要なので動かせるはずがない。

 

そんな事はわかっているが、耐えがたい激痛にナースコールを連打した。

 

看護婦さん「どうされました?」

 

僕「ア、アイスノンが、アイスノンが、、、ぐぁあああ」

 

看護婦さん「、、、」

 

右側の腎臓に針を刺したので右半身は何があっても動かせない

 

左半身は少しだけ動かせるみたいで、左側から背中に手を入れたりして、一時的に圧を逃してくれる。

 

背中にタオルを挟んだり、左足にもアイスノンを挟んだりと何とか当たりを変えようとしてくれるが、あまり効果はない。

 

とにかく激痛に耐えるのみ。

 

4時間経過したところで、痛み止めのカロナールを処方してくれた。

 

これに希望を募らせたが、痛みはとどまることを知らない。

 

カロナール、あえなく撃沈!

 

その後もナースコールを連打して、

 

僕「アイスノーーーーン」

 

看護婦さん「、、、」

 

のやりとりが永遠と続いた。

 

て見かねた先生が1時間ほど早く絶対安静を解除してくれた。

 

絶対安静の解除はエコーを当てて腎臓から出血がなければOKで、僕の場合は出血は見られずでOKとなりました。

 

5時間アイスノンに攻められた僕の腰は悲鳴を上げており、絶対安静解除となったにも関わらず、激痛から寝返りが打てない。

 

痛みに耐えながらなんとか横を向くと少しずつ痛みが引いてきました。

 

僕の体力は限界を超えており、汗ダクダクの、口がカラカラで気持ち悪くなってきた。

 

まだまだ引かない腰の痛みと、気持ち悪さが相まってしばらくは辛かったです。

 

実際に熱も37.7℃くらいあり、看護婦さん曰く

 

「体に針を刺したんで、その影響で発熱することもあります」

 

だってさ。

 

激痛気持ち悪さで、腎生検当日のツラさは想像を絶するものとなりました。

 

腎生検、恐るべし。

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