2016.12.19
※レミケードインパクト その①のつづき
化学医療室へと向かい、11回目のレミケード投与を開始した直後、それは襲ってきた。
アナフィラキシー・ショック
アナフィラキシー:anaphylaxis
ana(反抗して)phylaxis(防御)というギリシャ語が語源らしい。
一度に蜂に刺された人間には蜂毒の抗体ができる。
抗体が出来た状態でもう一度蜂に刺されると、ヒスタミンという物質の作用により全身症状が引き起こされる。
死に至るケースもある!
僕の中で、アナフィラキシー・ショック = 蜂だと思っていた。
蜂まじ恐ぇー!とか、ずっと思っていた。
が、実は全身性のアレルギー反応全般をアナフィラキシー・ショックと言うらしい。
この時初めてそれを知った。
僕の体は、レミケード投与直後からジワジワとかゆみが生じ、やがて全身へと及んだ。
特に背中側がかゆかったので、
「おいおい、このベッドヤバいんじゃねーの?」
なんて思っていたが、背中に手をやった時、蚊にさされたような腫れを発見した。
よく確認すると腕や腹や首にもあって、
「なんじゃこりゃー!」状態。
ゴソゴソしてる僕をみて看護婦さん達が
「えっ、もしかしてかゆい?」
僕「はい!かゆいです」
看護婦「えっ!?みんな、かゆいって!」
的な感じで、そこから慌ただしくレミケードを中断。
そしてベッドを囲うカーテンが閉められた。
「どこがかゆい?」と聞かれながら、かゆい部分をくまなくチェック。
きわどい部分とかも関係なくチェック!
かゆい部分にはもれなく腫れがあり、看護婦さん達がその箇所をメモっていた。
その数、なんと10箇所以上!
全身に出ていた。
これがレミケード投与におけるアナフィラキシーショック(アレルギー反応)らしい。
アナフィラキシーショックも、素早く全身をチェックする看護婦さんも「恐ぇー」と感じた。